黒千石納豆とは / 黒千石納豆の特徴 / 黒千石納豆商品一覧

黒千石納豆とは

幻の黒大豆と呼ばれる豆があります。北海道産大豆「黒千石」は一度北海道農業の歴史から消えかかりましたが、奇跡的な巡り合わせと北竜町の農家の情熱により再び栽培が始まりました。他の豆類と比べ抜群の栄養価を誇り、その小粒種独特の食感と甘味は一流レストランでも使用される程の味わいです。

弊社では、この稀少な黒千石を使用した「黒千石納豆」の製造を始めました。炭火と同じ効果をもたらす遠赤外線発生装置を設置したムロで納豆を熟成させます。遠赤外線によりコクを引き出した納豆を、経木で包装しさらに旨味を引き出すという徹底的に美味を追求した自信作です。こだわりの「黒千石納豆」にはより深い味わいを添えるタレも用意しています。豆の甘味を引き立たせる「甘味だれ」、旨味を増すカツオ風味の「醤油だれ」、黒胡椒の入った洋風の「胡椒だれ」の3種。特に「黒千石納豆甘味だれ」は2009年の北海道加工食品フェアで優秀賞を獲得した力作です。




●黒千石はこうして甦った

北海道の農業を復興させたいという熱意あふれる人たちが甦らせた真の黒千石。 頑強な軍馬の飼料にもされていた栄養価の高いこの黒大豆は、70年代以降は栽培が すっかり途絶え、幻の黒大豆と呼ばれていました。 北海道は森町に住む農業研究家、田中淳さんが収集していた種の中にその原種が 見つかつたのが平成13年のこと。50粒を厳選し、28粒を発芽させました。

つくば市にある独立行政法人「農業・生物系特定産業技術研究機構」の大豆300A 研究センターでリーダー(当時)を務めていた有原丈二さんの指導を受けながら、商業 生産可能な量まで増やされ、再び故郷の北海道へ。

北竜町は休耕地が増える一方だつた空知管内の町。「売れりゃいい」という方針が 日本の農業をダメにしたと語る地元農家の村井宣夫さんは、町の、そして北海道農業 の復興を目指し、北竜近郊で黒千石栽培用の農地確保に奔走しました。

折りしも「町 農業再生プラン」を検討していた乙部町が、その思いに共鳴し、寺島 光一朗町長のリーダーシップのもと、持続可能な生産・販売システムを導入して黒千石 の栽培に参加。

これを機に、道内各地の農家で黒千石への関心が高まり、事業運営母体として設立 した黒千石事業協同組合は平成21年2月現在、9地区の生産組合が集い、安定供給が 可能な生産体制の整備を進めています。

●抗酸化活性の高い黒千石

活性酸素は、過剰になるとガンや心臓病、高血圧をはじめとした生活習慣病の原因になるといわれています。 野菜や果物のの中には、この活性酸素を除去する働きのある成分が含まれているものがあり、この抗酸化力 を評価する方法のひとつにDPPH消去活性法があります。

黒千石の抗酸化力をこの方法で判定した結果、 一般的な大豆と比較して、5〜6倍高いことが判明しました。また、カテキン等の機能性を含んだ「緑茶」 を上回る値が確認されています。

(山梨県総合農業技術センター・データより)